北山杉について

北山杉の林

世界で初めて、デザインされた木。

京都北山杉は室町時代に生まれた、「世界で初めて、デザインされた木」です。
この表現は、北山杉絞丸太の育て方からきています。
北山杉絞丸太は、その成長過程で人の手によりデザインされ育てられる、長い歴史を重ねた木です。

北山杉の林

■丹念な枝打ち
木の成長過程における丁寧な枝打ちが、まっすぐでしなやかな幹を造り出します。

■ハシを使った絞
木の表面に現れる「絞」と呼ばれる凹凸が、北山杉絞丸太の特徴の1つです。
これは天然の絞に加え、職人達の手によっても、一つ一つ生み出されてきました。

■磨き砂を使った美しい木肌
北山杉の非常に滑らかな表面は、磨き砂と呼ばれる砂を使って丁寧に磨かれています。

このように、北山杉は室町から現代まで、京都の職人の手によってひと時も休まず育てられてきました。
北山杉そのものが長い歴史の中、美しい丸太を求める人たちのためにデザインされてきた木なのです。
人が手をかけ続けること。
それこそが北山杉の存在する最大の条件です。

北山杉の歴史は、人と共にありました。

「日本の家」と聞いて、思い浮かべる風景はどのようなものですか?
「障子」「畳」「ふすま」「床の間」
おそらく多くの人がこのような風景を思うことでしょう。
現代の日本の和風住宅は、室町時代の書院造りの影響を強く受けています。
そこには、昔から人々によって伝えられてきた文化があり、生活の中に自然に存在していました。
北山杉も、こうした文化と共に華々しく建築の中に取り込まれ、人々と生活を共にしてきたのです。

そんな北山杉だからこそ、人々の生活の色々な場面で登場し、たくさんのドラマを残してきました。
ここでは、北山杉を色々な視点から見ていくことにします。